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 地球を考える 第6回 再発見〜アフリカ開発会議に向けて〜A 「身近に感じるアフリカ」

 

 

 

 

      

〈ウガンダの家庭料理を味わう〉

 「ZICOFE COFFEE SHOP」(名古屋市中区)は、ウガンダのコーヒーと家庭料理が味わえるカフェです。店長のローズ・カトーさんは、2005年の愛・地球博のアフリカ共同館・ウガンダブースに参加。その後もウガンダの有機栽培・無添加のコーヒーを紹介しようと、カフェをオープンしました。ここでは、チャパティ(写真)やキャッサバの粉を湯で練って作ったウガリ、バナナ風味のウガンダドーナツなども味わえます。

 

チャパティをチキンシチューにつけて食べる。
 

 「ウガンダという国がアフリカ大陸にあることを知らない人も」とローズさん。店内には地図や写真、木の皮に描かれた絵が飾ってあり、聞かれたときにはすぐに説明できるようにしています。「自然に恵まれた美しい国で、年中暖かく過ごしやすい。騒がしいと思われがちだが、人々はとても静かで、親切」と、ウガンダの魅力についてローズさんは話しました。

 ローズさんは、来日前からウガンダの孤児を支援しています。現在も古着を集めては、孤児たちに贈っています。「ウガンダを知ってもらうだけでなく、孤児たちへの支援活動も広げていきたい」と将来を語りました。

 

〈スワヒリ語を学ぶ〉

ケニアとタンザニア、ウガンダの公用語であるスワヒリ語を教えている「フラハクラス」。ケニアに留学していた南野純さんが約10年前から、名古屋市中区で無料で始めた教室です。第1・2土曜日は初級クラス、第4土曜日は中級クラスです。

 

〈スワヒリ語の例〉

日本語

スワヒリ語

お元気ですか

Habari gai? (ハバリ ガニ)

元気です

Nzuri (ンズリ)

ありがとう

Asante (アサンテ)

さようなら

Kwa heri (クワ ヘリ)

ローマ字表記をヘボン式で発音すれば通じるスワヒリ語。話す相手が1人か複数かで、語尾が変わることがあり、上の表は、相手が1人の場合。

 

 この教室には小さいころからアフリカに惹かれ50代になってスワヒリ語を学び始めた人、NGOの植林活動スタディーツアーで現地を訪れた人、タンザニアの絵画ティンガティンガを学びたかった人など、世代を超えたアフリカを愛する人たちが集まっています。授業後に毎回開かれる食事会では、南野さんが用意した東アフリカ料理を食べながら、スワヒリ語の本や辞書、旅行など、アフリカ談義が繰り広げられます。

 

 

 

                    アフリカの中部

 

 

〈東アフリカの文化に触れる〉

ジャカランダ・クラブ」は1992年からスワヒリ語や、東アフリカ文化・料理講座を行っています。スワヒリ語の1日集中講座を開催したところ予想以上の人が集まり、続けて欲しいという声で始まりました。代表の清水邦子さんは、「東アフリカを紹介する良いきっかけになった」と話します。

 

清水さんは、2005年に駐日タンザニア大使館の協力で、タンザニアの文化を紹介する「ギャラリー・タンザニアフィリア」をオープンしました。ティンガティンガや木彫のマコンデ、伝統的な民族織布のカンガなどを飾り、販売もしています。「いろいろな人にタンザニアを見てもらいたい」と、タンザニアや清水さんが関わってきた交流イベントを紹介するビデオをつくりました。ここでは、コーヒーを飲みながら、東アフリカに関する図書をゆっくり読むこともできます。「タンザニアの最新情報を得られる場所にしていきたい」と清水さんは話しました。

 

ギャラリー・タンザニアフィリア(名古屋市千種区)

 

〈青年海外協力隊員に話を聞く〉

2007年11月現在で、9,740人の青年海外協力隊員がアフリカに派遣されています。昨年12月まで国際協力推進員として名古屋国際センターにデスクを置いて、活動していた孝森めぐみさんは、2002年4月から2004年7月まで、ガーナの職業学校で裁縫を教えていました。

 

「赴任直後は、外国人を珍しがって、家の窓の外には人だかりができていた」と話す孝森さん。「ご飯食べていけ。泊まっていけ」と見ず知らずの人に言われるなど戸惑ったことも多く、学校の先生が授業中に抜け出すなど腑に落ちないこともあったそうです。しかし、時間がたつにつれて人々の生活を知ると、その理由も見えてきました。窓口扱いの銀行しかなく、銀行口座の入金の確認には授業時間に行くしかないのです。

 

「ガーナの人々の日常生活や、どんなことを思い、感じているのかを伝えたい」。孝森さんは、母親が子を思う気持ちは同じで、水やオレンジ、焼きバナナなどを売り、お金を貯めて誕生日プレゼントや学費に充てることなどを話してくれました。孝森さんは、現在もガーナで出会った人々と連絡を取り合い、現地では手に入りにくい型紙や刺繍の図案を送っています。

 

JICA中部では学校などに講師を派遣する「国際協力出前講座」や、名古屋国際センターと共催で毎月1回「世界の暮らしを聞いてみよう」(次回は4月5日(土))を行っており、青年海外協力隊員、シニア海外ボランティアの派遣先から現状を聞くことができます。

 

〈日本でアフリカを支援する〉

名古屋に本拠を置く「ホープインターナショナル開発機構(HIDA)」は、アジア、アフリカの開発途上国で、衛生的な水資源を確保するなどの活動をしています。最終的な目標は貧困の連鎖を断ち切ることで、アフリカではエチオピア、昨年からはスーダンで支援活動を行っています。「必ず現地の人が活動の中心となるようにする」とHIDAのンジャイさおりさん。

 

水資源の供給を主な活動としているのは、井戸を掘っても水が出なくて、仕方なく何時間もかけて水を汲みに通わなければならない状況があるからです。現在、エチオピアでは、水資源の確保に取り組むと共に、安全な水を維持するため人々に衛生教育を徹底しています。また、雨が降らなくても作物が育てられるように家庭菜園を推奨しています。

 

活動を支援する方法は、チャリティイベントへの参加や、募金をするなどがあります。現在、「HOPE for Africa」のキャンペーンが行われており、ホームページからワンクリック募金をすることができます。スタディーツアーも行っており、現地での活動に参加することも可能です。

 

子どもの頃からアフリカに興味を持っていたンジャイさんは、JICAの青年海外協力隊員としてセネガルに3年間滞在していた経験があります。「名古屋にもアフリカ出身の人たちがいる。気軽に声をかけてみては」とメッセージをくれました。

 

***

「アフリカの水を一度でも飲んだ者は、アフリカに再び帰る」という言葉が現地の日本人の間で言われています。実際、何度も訪れている人もいます。現地に行かなくても、日本に住むアフリカ出身者や渡航経験者から話を聞く、言語や文化にふれることで、その魅力を感じとることができます。また、草の根の支援活動を行うことで、よりアフリカを知ることができ、より身近に感じられるのではないでしょうか。

 

次回は、「第4回アフリカ開発会議(TICAD W)」で取り上げられるトピックやその概要についてお伝えします。

 

〈取材協力〉

ZICOFE COFFEE SHOP

名古屋市中区栄3-13-31 プリンセスガーデンホテル1F
TEL
FAX 052−264−4960

 

     フラハクラス

TEL 052−243−3696

名古屋市中区大須4−2−7 サンライフ矢場5B

 

○ジャカランダ・クラブ

TEL/FAX 052−761−7910

URL http://Nagoya.cool.ne.jp/jacaranda 

 

○ギャラリー・タンザニアフィリア

名古屋市千種区東山通3−23 チャミー東山1階

TEL 052−782−0906

E-mail shimizu@tanzaniaphilia.co.jp 

URL http://www.tanzaniaphilia.co.jp 

 

     NPO法人ホープインターナショナル開発機構

名古屋市中区栄1−16−2 神谷ビル3C

TEL 052−204―0530

E-mail info@hope-international.jp 

URL http://www.hope-international.jp 

 

〈参考〉

○独立行政法人国際協力機構(JICA

URL http://www.jica.go.jp/ 

 

○独立行政法人国際協力機構中部国際センター(JICA中部)

TEL 052−702−1391

FAX 052−702−1397

E-mail jicacbic@jica.go.jp 

URL http://www.jica.go.jp/chubu/index.html