オーストラリアの鉄道 – 東海旅客鉄道株式会社(JR東海)シドニー事務所 所長 岡田充治
オーストラリアの鉄道は各州によってレールの幅が違います。例えば、名古屋の姉妹都市シドニーを州都にもつニュー・サウス・ウェールズ州では日本の新幹線と同じ標準軌(1435mm)ですが、クイーンズランド州や西オーストラリア州ではJRの在来線と同じ狭軌(1067mm)、ビクトリア州では広軌(1600mm)が採用されています。これはオーストラリアの各州が、元々それぞれ独立した英国植民地として独自に発展してきた歴史に起因しています。

オーストラリア鉄道路線図
1901年のオーストラリア連邦政府成立以降、この軌間(レールの幅)の不統一は州をまたいでオーストラリア大陸を縦断する鉄道ネットワークを構築するにあたって大きな障害となりました。太平洋側のシドニーとインド洋側のパースが統一の標準軌で結ばれたのは1970年、南極海に面したアデレードと大陸北端のダーウィンが結ばれたのは2004年と、大変長い期間を要しました。

大陸縦断列車 ザ・ガン号
現在、上記のシドニー 〜 パース間(約4000km)にはインディアン・パシフィック鉄道と呼ばれる大陸横断列車が、アデレード 〜 ダーウィン間(約3000km)にはザ・ガンと呼ばれる大陸縦断列車が、それぞれ運行されています。前者は3泊4日、後者は2泊3日の豪華な列車の旅として非常に人気があります。特にザ・ガンは車両も新しく、オーストラリア大陸のアウトバックと呼ばれる広大な砂漠地帯を縦断し、有名なエアーズロックにも立ち寄ることが出来るため、予約を取るのが難しいほど人気があります。
私もまだ体験していませんが、オーストラリア滞在中にぜひ一度は乗ってみたいと思っています。
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