国際協力の窓 第56回 〜菅原純子さんの場合(青年海外協力隊&短期ボランティア)〜

今回は、ガーナで2年、エチオピアで5か月、バレーボール指導をした後、ザンビアで10か月間、青少年活動という職種で活動をした帰国隊員のインタビューを記事にしました。
愛知大学 国際コミュニケーション学部 3年 浅井 綾
中京大学 文学部 3年 腰山菜摘
■Q:現地ではどういう活動をされていましたか?
エチオピアでは現地のバレーボール連盟で、ナショナルチームのコーチとして選手に教えたり、全国をまわって選手を引き抜いたりといった活動をしていました。またガーナでもバレーの普及活動を、ザンビアではHIV患者に関わる青少年活動を行っていました。
■Q:バレーの選手たちにはどういう印象を持ちましたか?
ポテンシャルが高い人が多かったですね。そういう人たちを見ていると、現地で自分の国の国旗を背負ってやってほしいという思いを持ちましたし、それが他の現地の人たちの力にもなると思いました。
■Q:生活するうえで大変なことはありましたか?
ガーナでは停電も当たり前で、水の確保が大変でした。井戸水生活で、2〜300m先にある井戸でドラム缶20杯ぐらいを汲んで家まで運び、そのうちの1杯で身体を洗ったり、使った水をトイレにまわしたりしていました。中傷されたこともありましたし、騙したりしている人を見たり、嫌な思いをしたこともありました。援助の手が届いていない地域では子どもを学校に行かせたくても思うようにならず、生活を送るだけに必死な人々もいるということを見ました。
■Q:活動をして自分の中で変わったと思うところはありますか?
行く前の私はどこか余裕がないというか、自分のことばかり考えていた面がありました。人に教えるという立場で数年間活動をして、徐々に人のことを考えることのできる自分になってきたと思います。本当にアフリカは自分を変えてくれました。
■Q:現地の人にこうなってほしいと期待するところはありますか?
私がこうなってほしいと言える立場ではないと思います。ただ、支援を受けるからではなく、自分の国をこうしたいと思う強い気持ちを持つことが大切で、そのような気持ちを自分で構築していけるような社会を作っていかなければならないと思います。人との調和を考えながら悔いのない人生を生きる、こういう考えを持つ人が増えれば、また変わった社会になっていくのではないでしょうか。
★インタビューを終えて
■腰山:写真や特産物などを見せてもらいながらのインタビューでしたが、本当にアフリカらしさの溢れたお話ばかりでした。「電気があるから幸せというわけではない。」そう聞いて改めて海外支援の必要さを感じたと同時に、いつかそういう活動に参加したいという気持ちが強くなりました。人と人との関わりが、生きているということ。これからの私に繋がると思えるインタビューでした。
■浅井:とても前向きな菅原さんの逞しい行動力に驚きました。日本とは全く異なる生活の中でも自分の信念を曲げず、活動をやり遂げる強さに感銘を受けました。アフリカの話は知らないことばかりで、いくら聞いても飽きませんでした。菅原さんは楽しんで国際協力をしているところも素晴らしいと思いました。私も自分の好きなことで国際協力に携わっていけたらと思いました。菅原さんの「自分に余裕がない人は、他の人に対して何かする余裕はない」という言葉が印象的でした。アフリカの現状を物語っているようであるし、一方、私たちにも当てはまることではないだろうかと考えさせられました。
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