国際協力の窓 第57回 〜谷 真由香さんの場合(青年海外協力隊・ホンジュラス)〜
中南米にあるホンジュラス共和国エルパライソ市の母子健康クリニックで保健師の活動を2年間行った帰国隊員に、国際関係・協力に興味のある大学生がインタビューし、記事にしました。
インタビュアー 愛知淑徳大学 文化創造学部 多元文化専攻2年 伊左次 祐美
多元文化専攻2年 土本 麻未

■Q.どんな活動をしましたか。
パパママ教室を開きました。妊婦教育をホンジュラスの夫婦にしました。これは一年間継続して行いました。ほかに手洗い指導。これは単発的に小学校に訪問して、手を洗う習慣をつけるように指導しました。青少年指導、産婆教育なども行いました。私は直接的な治療はできないので、こういった教室をたくさん開きました。
■Q.ホンジュラスに実際に行ってみてどんな印象を持ちましたか。
自分は幸せだ、と思っている人が多いと思いました。日本はいろんな物であふれているけど、それでも足りないと感じている人が多いような気がします。ホンジュラスの人は、物はないけど十分に幸せだと感じている人が多いです。感じ方次第なんだなと思いました。周りの人との関係を大事にするホンジュラスの人々は素敵だと思います。
■Q. 苦労したことは何ですか。
言葉の壁があったことです。言いたいことをうまく伝えられないことに苦労したし、私だったらこうするということを勧めたときに相手がどう感じるのかを考えると、最初の頃は意見が言えないこともありました。また、計画が予定通りに進まないことや仕事に対する思いの違いを感じることもあり、けんかをすることもありました。
■Q.日本でその活動をどう活かしたいですか。
保健師としての自分を活かす機会はなかなかないのですが、今回の活動で自分が外国人として生活する辛さを知りました。今日本に住む外国人の人たちはスゴイと思います。だから、その人たちが少しでも快適に暮らせるように協力したいと思います。
■Q.日本にいる私たちに伝えたいことはありますか。
外国人は現在とても身近な存在となっています。日本にいても外国を知ることができます。少しの時間にそのことを思うだけでいろんなものが見えてくると思います。また、ボランティアはしてあげるものではありません。必ず自分のためになると思います。私も今回、ホンジュラスに協力していると初めは思っていましたが、実はホンジュラスの人々に協力してもらっていたことに気づきました。
「妊婦体験 ‾パパママ教室にて‾」
■Q.活動を終えて感じたことはなんですか。
物がなくてもパーティーをして人を呼び、みんなで楽しんでいるホンジュラスの人々を見て、日本人よりも幸せを感じている人たちがたくさんいると思いました。ホンジュラスでの生活に慣れるのにとても時間がかかり、思ったことをうまく言えないこともあって、つらくて寂しいこともありましたが、活動を終えてみるとホンジュラスの人たちにはとてもお世話になったと思います。みなさんには本当に感謝しています。
★インタビューを終えて
■伊左次:もし私が外国に2年間一人で行くことになったら、寂しくて耐えられないと思います。何度も文化の壁にぶつかって、それでもホンジュラスの人々のために一生懸命活動した谷さんは素晴らしいと思います。相手をまず知ろうとすることから始まるのだと思いました。相手を知り、受け入れることで本当の交流ができるのかなとも思いました。今回谷さんの話を聞き、とてもいい経験になったと思います。
■土本:私は国際協力に興味があるので、谷さんのお話はとてもためになりました。異国で活動をすることの大変さもわかりました。また、「知っているつもりでも実際に行って体験すると違うことがある」という言葉は、数日後に行ったベトナムで痛感しました。想像と違うことがたくさんあり、実際に見て体験することの大切さを知りました。そして、谷さんの「身近なところに私たちにもできることがある」という言葉も忘れてはいけないと思いました。その国について知ること、理解を深めることも国際協力への一歩になるということがわかりました。
「子どもたちに手洗い指導」
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