国際協力の窓 第58回 〜加藤みえさんの場合(日系社会青年ボランティア・ブラジル)〜
フラジルの日系社会の日本語教師として2年間赴任した方に、国際関係に関心のある学生がインタビューしました。
インタビュアー 愛知淑徳大学医療福祉学部福祉貢献学科3年 伊藤 十詩子
日比野 友加
■Q: 日系社会青年ボランティアに参加したきっかけを教えてください。
日本で児童の英語教師をしていましたが、本当に正しい英語を教えることができているのかと疑問を持ち、日本語であれば、より詳しく教えることができると思いました。また、ラテン系の方はとても明るく、幸せだと感じている人が多いという情報を得て、関心を持ちました。
■Q: 現地での活動内容について教えてください。
サンパウロ州ボツカツの日本文化協会にある日本語学校で活動していました。2歳〜60歳と幅広い年齢で、日本に興味を持つブラジル人の方に日本語を教えていました。生徒が興味を持っている事を授業で取り入れながら、自由な形式で授業を行いました。また、折り紙や書道、お茶、生け花などの日本文化の授業も行いました。
■Q: どのようなところにやりがいを感じましたか。
生徒が一生懸命日本語で興味のあることや辞書で調べたことを話してくれる時や、生徒が他の学生に日本語を教えている姿に、成長を実感できた時にもやりがいを感じました。
■Q: この経験をどう活かしていきたいと思いますか?
これらの経験から、ブラジルの公立学校の教師になる夢を持ちました。ブラジルにある教員養成学校に通いながら働こうと考えています。これからもブラジルで活動しようと決意した理由は、ブラジル人の常に明るく前向きな人柄や、お互いの個性を尊重する価値観に共感したからです。
■Q: 昨年は日本人ブラジル移住100周年でしたが、それに関して何か思うことはありますか?
様々なイベントが開催されましたが、それで終わってしまうのではなく、これからブラジル人と日本人が同じ目線で尊敬し合えるような関係になっていけばよいと思います。ブラジル人は、日本人に対して「真面目で働き者」という印象を持っており、とても尊敬しています。しかし、日本人はブラジルという国を数多くある国の一つとしか捉えていません。それどころか、ブラジル人を含む外国人移民に対しての様々な偏見があります。そのことを非常に悲しく感じます。日本人が自分たちと違う文化をもつ人々を受け入れるとともに、厳しい労働条件で働く外国人住民によって私たちの生活が支えられていることにも気づいてほしいと思います。

箸の使い方を教えているところ
★インタビューを終えて
■伊藤:溢れる笑顔のおかげでリラックスしてインタビューできました。心に響いたのは、「偏見をなくしたい」という熱い想いです。「違いを認め合える社会」という私の理想が重なり、共感しました。国籍などの違いを否定的に捉えず、「お互いをより高め合うもの」と考えることが、今の日本には必要だと思います。日本人ブラジル移住100周年を機に、たくさんの人に日本人とブラジル人が深い関わりがあるということを知ってもらいたいです。
■日比野:日本とブラジルの文化の違いについて大変考えさせられました。ブラジルではそれぞれが異なるということが当たり前だけど、みんな同じという意識の強い日本の文化では、外国人を受け入れられず、偏見につながることを知りました。残念だと感じたことは、加藤さんの「生徒が日本に行くと、日本の良いイメージが崩れるのが不安」という言葉です。この現状を受け止めねばならないと思います。国際協力とは他国を知り、自国を見直すことでもあると感じました。

凧作りの後の昼食
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