今回は、パナマの首都パナマシティからバスで10時間のところにあるボルカンやリオセレノの町で障害を持つ子どもたちにリハビリ支援をしていた帰国ボランティアにインタビューをしました。
Q: どうして青年海外協力隊に参加しようと思ったのですか?
高校の時、国際関係と医療関係とどちらに進むか迷っていましたが、大学生になりカンボジアへ医療現場視察に行った際に、いつか海外での医療に関する活動に参加したいと思いました。理学療法士(※)として病院で5年間勤務した後、同職で募集があったので応募しました。
※基本的動作能力(座る・立つ・歩く等)の身体機能の回復を図るリハビリテーション専門職
Q: 任地でのリハビリに関する状況はどんなものでしたか。
任地は交通の便が悪く、大きな町に行くにはバスで2時間程かかり、経済的な問題でリハビリを受けられない子どももいました。国の方針が変わって、障がいがある人もない人も地域の学校に通いましょうということで、リハビリ支援も地方展開するようになりました。そのため、私も当初は大きい町に派遣予定だったのですが任地が変更となり、大きな町から離れた地域へ行くことになりました。

リハビリセンター紹介のイベント
Q: 活動の内容は具体的にはどんなものでしたか?
地域のNGOI学校内のリハビリセンターで活動しました。特に、子どもたちに対する基本的な動作のリハビリや障がいのある方の家庭訪問を行いました。小学校では、一室を利用してリハビリセンターを立ち上げました。任地では、WHO( 世界保健機構) によるCBR (Community Based Rehabilitation: 地域に根ざしたリハビリテーション)というプロジェクトを実施しており、その一つとして、地域にあるプラスチッ
クの水道管やスポンジなどを使って障がいを持つ子どもたちのための椅子を作っていました。でも、実際に
使用する子どもの身体に合っていないということが多くありました。そこで、子どもの身体の特徴などを、
制作者に伝え、その子に合うような椅子の提案をするのも私の仕事の一つでした。
Q: 任地で暮らしてみて思ったことは何ですか?
スペイン語は最後まで苦労しました。リハビリに関して、家庭で気をつけて欲しいこと、意識して伝えたいことは、その場ですぐに相手には伝えることはせず、次回会うときに絵と文章で伝えたりしました。リハビリをする子どもの親のなかには字が読めない人もいたので、難しい言葉ではなく自分の言葉と絵で伝えることができ、よかったです。また、同僚とは、お互いのバックグラウンドが違うので、考え方の違いなどで
苦労したこともありましたが、「子どもたちのために一緒に仲良くやっていきたい」という思いを伝えたところ、「チームなので何でも言ってほしい」と言われ、お互いよき相談相手として、学び合える関係になりました。
Q: 今後、この経験をどのように活かしたいですか。
私の勤務先付近の東三河から静岡方面にかけては、日系南米人の方々が多い地域です。今後、彼らが病院
に来たら積極的に話しかけていきたいです。また、職場だけでなく、日常的にもお互いのコミュニケーショ
ンの架け橋になる活動をしたいです。

立つためのリハビリ (写真左: 竹内さん)

















