2024.02.15
私は2022年3月からチューター*として、国際留学生会館(以下「ISC」)に入居しています。幼いころからサッカーが大好きで、高校生の頃にサッカー留学のため約1ヵ月間英国に滞在し、アジアやヨーロッパなど海外出身の学生と一緒にサッカーや英語を学び異文化に触れました。その高揚感が忘れられず、同様の機会を求めて入居しました。
入居後は様々な国出身の留学生とともに、イベントに参加したり、日常生活の相談にも応じました。これまで多くの方々とお話をしましたが、特に強く印象に残っている相談は就職活動です。自分も経験しましたが、就職は人生にとって大きな分岐点です。留学生にとっては外国の地での日常生活や勉学に加えて、母国語とは異なる日本語で活動するので、その苦労や将来への不安などは日本人以上であると痛感しました。自分はできる限り相手に寄り添い、丁寧に言葉を選んで接し、時にはアドバイスは控えて、聞くことだけに徹して相手の気持ちを受け止るように努めました。そのような生活を送るうち、皆が自分に心を開いて何でも相談してくれるようになり、チューターになって本当に良かったと思いました。
また、留学生から教わることもあります。彼らの視点では、「日本人は本音を言わない」と感じることがあるようです。ですから「自分の意見は正直に伝えたほうが良い。その方が自分自身を大切にすることに繋がる」とアドバイスをもらうこともありました。このように様々な文化背景をもつ方々と触れ合うことで、日本人だけの生活では得られない貴重な体験ができ、毎日がとても充実しています。
4月からは社会人として、新たな出会いや活躍の機会があると思いますが、ISCでの異文化コミュニケーションの体験を活かして、これからも日々成長していけるよう頑張ります。
*留学生の日常生活について助言したり、ISCの事業や運営に協力する学生。