2023.09.03
世界には、宗教や思想、文化、健康上やアレルギー等の理由などで食事に制限のある人がいます。現在、日本では外国人住民や訪日外国人が増え、食の対応が求められていますが、食の多様性への配慮はまだ充分ではありません。多様化する社会において、誰もが安心して食事を楽しめる環境づくりに力を入れていく必要があります。
★本特集は3回(Vol.1~3)の連載で記事を投稿していきます。
今回の記事(Vol.2)は、「NIC高校生日本語教室」に通うムスリム(イスラム教徒)の学習者に、食生活について話を伺いました!
前回の記事(Vol.1 ベジタリアン、ぺスカタリンに聞いた彼らの食生活とは!?)はこちらからご覧ください!

〔前置き〕彼らが教えてくれた、「ハラル」と「ハラム」
「ハラル」=食べていいもの、「ハラム」=食べてはいけないものという意味ではないんだ。「ハラル」=良しとされているのもの・こと、「ハラム」=ダメなもの・ことという意味なんだ。だから「食」だけを意味する言葉ではないんだよ。例えば、泥棒は「ハラム」とかね。
※以下、「ハラル」=〇、「ハラム」=「✕」と記載
Q(NIC):ハラル(〇)の食材はどこで買っていますか?
A:(サードさん、ウマイルさん):
普通のスーパーやハラル(〇)専用のスーパーで買うよ。普通のスーパーではハラム(✕)でないものを選べばいいんだ。野菜は普通のスーパーでいくらでも買えるしね。ハラル(〇)専用のスーパーは名古屋市内にたくさんあるんだよ! 日本はブラジル、マレーシア、パキスタン、インドネシア、タイ、インド、スリランカ等からハラル(〇)食品を輸入しているんだ。名古屋市内にはハラル(〇)食品の卸売業者が沢山いるので、ハラル(〇)食品がたくさん買えるんだよ。
NIC:「詳しいね!!」
サードさん:実は僕のお父さんは名古屋市内でハラル食品を売るお店を経営しているんだ。日本の卸売り業者から買って、それを売っているんだ。僕の夢は名古屋市内に留まらず、全国にハラル(〇)食品のお店を展開(経営)することかなぁ。
A:「HALAL JAPAN」というアプリが助けてくれるんだ。(みてみて!とアプリを見せてくれる2人)商品のバーコードをかざすと、その商品がか「ハラル(〇)」か「ハラム(✕)」かを教えてくれるんだ。食品の裏面に書いてある原材料など、漢字で細かく書かれているから僕たちにはわからないんだ。だからこのアプリはすごく便利!!
Q:日本の食生活で困ることはありますか?
A:そこまでないよ。普通のスーパー以外にハラル(〇)専用のスーパーが名古屋市内に沢山あるからね。強いて言うなら、コンビニでの食選びかな(笑)。なぜかと言うと、コンビニで買えるのはおにぎりとお茶くらいだから。おにぎりといっても買えるのはサーモンとシーチキンだけなんだ。あとは、某お菓子メーカーのお菓子は、ほぼハラム(✕)なので買えないのが残念...。通っている高校では各自お弁当を持参するので、親が作ったハラルのお弁当を毎日もって行くので学校生活で困ることはないよ。
その他彼らが教えてくれたこと
チョコレートはゼラチンが入っているものがあるので要注意!ゼラチンは肉から作られているからね。(今は植物性のゼラチンもあるみたいだけど)また、食パンはどれも食べられるわけではないんだ(ショートニングを使っているからね)。僕が知る限り、ハラル(〇)の食パンと言えば、某メーカーの食パン!というのがある(それしかない)のでいつもそれを買っています。