ニック・ニュース読者モニターアンケート
2020.11.26
ニック・ニュース読者モニターの方々からよせられたコメントを掲載します
***10・11月号の内容はこちらから***
Ⅰ P1~4の特集 「コロナ禍と外国人」について
- 日本人にとっても政府などの支援の案内はとてもわかりづらいと思うので、日本語を十分理解できていない外国人にとっては、なおさら理解するのは困難であると想像できます。記事を読み、大勢の外国人が日本に住んでいるとわかりながら、そういった人たちのために事前の対策が十分にとれていないことは課題だと改めて感じました。
- 『外国人からNICに寄せられた声』のところでは、単にお金や健康問題のことだけではなく、海外(日本)に住んでいるからこそ起こる様々な問題があがっており、"確かにそういうことも困るだろうな..."と興味深く感じました。
- コロナ渦の日常に関して、新聞・テレビでは外国人の方にフォーカスした情報をあまり報道していませんでしたが、外国人の方がコロナ渦の影響をどのように受けているかグラフ等により分かり易く伝えていて、P1の記事で十分理解できました。
- P2:NICの取り組みの掲載スペースが誌面の1/2だけで、十分に伝えきっていないと感じます。下段の国や自治体の対応は興味を惹く内容ではなく、誌面1ページをNICが取り組む記事にした方が良い。
P3~4:団地・お寺・教会・レストランと様々な支援を紹介していて、丁寧な取材による記事に感心しました。記事最後の取材を通した気づきはもっと掲載スペースを大きくして、ニック・ニュースからのメッセージを伝えてください。 - コロナ禍における外国人の困りごとがよくわかりました。そしてそれに対して、またそれ以外にもNIC・国や自治体・各種団体がどのような支援をしているのかもよく理解できました。上記のことを自分で情報を得ようと思ってもなかなか難しい内容だと思いますが、ここまでちゃんと記事にして載せてくださっているので、名古屋だけに限らず多くの日本人に読んでもらいたいと感じました。
- P2の情報発信、70もの情報が何なのか気になる。その横のワンストップはどういう意味?その下の国と自治体の対応の中の「1月末に新型コロナウイスルが原因と考えられる肺炎~」とあるが、私は初めて知りました。P3,4様々な支援、いろんなところでいろんな支援があるとわかりました(新聞にも載ったこともあったが)。P3の「人々とのつながりを築く」の中で"恥ずかしい"という言葉が気になった。この言葉自体、少し上から目線なのでは?P4の「向き合う」の彼らのいい面、悪い面って具体的に何?例えば欧米人に対してそういう言い方するだろうか。
→「ワンストップで応じる」とは「1か所ですべて解決につながる相談ができる」という意味で使用しています。P3-4の「さまざまな支援」につきましては、各団体へのインタビューに基づき活動をご紹介しています。主催者が実際に活動する中で、人から施しを受けることを「恥ずかしい」と言って通り過ぎてしまった人にも、何とか必要な食料を受け取ってもらいやすくしたい、という配慮があったのだと思います。 - コロナ禍において外国人を支援している方々には頭が下がります。コロナウイルスという目に見えない感染症はいまだワクチンもなく支援者は感染のリスクを回避しながらの支援で大変だったと思います。自分の感覚では、NPOや支援者は緊急事態宣言後何が外国人(日本人も)に起きているか把握し動き出すまでスピードをもって行えたのではと感じました。政府の対応がどう評価されるかは分かりませんが。外国人の困窮がマスコミに取り上げられると、心ある方からの寄付金や支援物資が大量に届いたと聞いています。外国人コミュニティの中でも情報共有がされているとは思いますが、未だに困窮している人たちはたくさんいると思います。これからさらに増加する可能性もあります。だれひとり取り残さない世の中を目指して頑張ってコロナ禍を乗り越えていきましょう。
- 外国人が困っているというのは、なんとなくニュースなどを見て、分かっているつもりでいたが、具体的な活動事例から、本当に様々な人の状況を実感した。大切なことは、「情報をコーディネートする役割と仕組みづくりが必要」ということが印象に残った。外国人支援となると、すぐに言語の問題や様々な壁を想像してしまうが、もっと根本的な基本的なところが重要と分かり、つまりは、特殊な人だけがその役割を担うことではないため、もっと多くの人が外国人の方への支援に関われると思った。
- P1コロナ渦の外国人の方への影響が理解できました。P2NICの取組をもっと詳しく掲載した方が分かり易い。P3・4文章が多すぎる。支援内容を絞って取上げた方が理解が深まります。
- カテゴリ別に紹介されていてわかりやすかった。
- 具体的に色分けして写真入りで、場所と活動内容がかいてあったので、わかりやすく興味がわきました。寝食の問題から医療、法的な対応を国内外人種問わず、力を合わせて頑張っておられる姿が伝わってきました。
Ⅱ 印象に残った記事について
P7 ともくら
- 「このまちで共に暮らす外国人」のリアルな言葉が、とても心に残りました。自分を含む周りの外国人たちの様子と、日本での様子や日本の印象などを書いてくださっているので、とてもよかったです。
P8 国際留学生会館から
- 私が今までに会った大勢の外国人はみんな、日本のアニメがきっかけで日本に興味を持ったことを話してくれましたが、着物や茶道等の日本の伝統文化にも深い関心を持っていたというのが新鮮でした。人それぞれ興味を持つ事柄は違うと思いますが、どういうものに対して面白いと思ったり、興味を持ったりするのを知ることは、もしも将来彼らに日本語を教える際に役立つと思うのでとても参考になります。
- 私は日本の伝統文化である着物や茶道を少しかじりましたが、留学生活の中でそれらを吸収していかれたシュテファニさんはすごいなと思います。国際留学生会館には多国籍の方との触れ合いがあったと思いますが、困った時に手を差し伸べてくれる存在があって無事一年を過ごすことで来て本当によかったです。いろいろあったでしょうか、日本語好きになられたようでよかったです。
裏表紙 多言語スタッフに聞いてみました!
- 免疫力アップの食材が、とても興味深かった。今知りたい内容(免疫力アップ)を世界の視点で見れる比較文化の題材はとても面白い。そして違うように見えて、人間という同じ体に対して、それぞれ同じように免疫力をあげる共通した食べ物がランキングにあがっているところが、一緒であるのが、比較文化の本当に面白いところだと思う。(比べて差異を考えるのに、同じ人間という共通項が浮き彫りとなる)
裏表紙 世界のレシピ
- 様々な国の料理について紹介してほしい。
その他
- やさしい日本語とあるが、このニック・ニュースを外国人がそのまま読むことは少ないと思うが臨機応変、尊厳、寝食、泣き寝入り等、難しい言葉もあり、英語等ではどういうのだろうと考えてしまった。P4の連携への左下の囲みの真ん中あたりの「やさしい日本語」多言語による情報発信を頻繁に発信したが、重要な情報は確実に届いているのかは把握できていないという点が一番問題なのではないか。一般の新聞にもそういうことは書かれていたような。その上の欄の「~情報が拡散されやすい」という言い方、それはいいこと?悪いこと?またはそれと関係なく拡散されていくという単なる事実のこと?
→今回の特集の本文中では、必要な情報がより多くの人に届くという意味で、「良いこと」として取り上げました。
Ⅲ その他
- 特集:パッと見たときに、P1-2とP3-4が別々の特集だと思った。P3-4にも『コロナ禍と外国人』のタイトルをどこかに入れるとよかった。
→ありがとうございます。早速次号より特集の次の見開きページにも上部にタイトルを入れるようにし、特集として読んでいただけるように改善しました。 - ぶらりライブラリー:紹介した本の写真は、もっと目立つように大きくした方がよいと思う。
→ありがとうございます。早速次号よりレイアウトと工夫し、できるだけ書籍の画像を大きく入れるようにし、表紙が目立つように改善しました。 - いろいろ試行錯誤の上の、割り振りだと思うが、情報提供、活動報告、事例の紹介などバラバラとしている印象が少しあり、頭をいろいろと切り替えながら見る必要がある。
→ありがとうございます。ご意見を参考にさせていただき、各コーナーの配置を工夫し、より読みやすい誌面づくりを目ざします。 - 改善点ではありませんが、コロナ禍において心を病んでしまっている方がたくさんいるような気がします。そのフォローをしていくことも必要だと感じました。
→ありがとうございます。おっしゃるとおり、日本で暮らす外国人は、母語での情報を得にくく外国籍であることや在留資格の関係で支援対象外になることもあり、大きな不安を抱えてながら生活しています。NICでは外国人が母語でカウンセラーに相談できる「こころの相談」を実施しています。その他、各種相談事業においても相談者に寄り添いながら少しでも不安を軽減できるよう今後も取り組んでいきます。 - 今後取り上げてほしいテーマとして、世界のレシピが取り上げられていますが、世界各国の文化習慣等の紹介もぜひ取り上げていただきたいです(1つのコーナーとして)。日本に住む外国人が日本に住み、私たちの文化・習慣をどう感じたかを知ることも重要だとおもいます、逆に私たちも彼らの文化等を知り、理解していくことも共に生活していくうえでとても大切なことだと思います。
→ありがとうございます。「ともくら」は、働きながら育児に奮闘する子育て世代、孫の面倒や定年退職後の第2の人生を謳歌するシニア世代など、私たちと同じさまざまな立場で日本に暮らす外国人市民が、日本の生活の中で気づいたことについて彼らならではの視点で語るコーナーです。また、「世界のレシピ」コーナーでは、単に調理法をお伝えするだけでなく、できる限りその料理にまつわる習慣などをご紹介するようにしています。おっしゃるとおり、日本で暮らす外国人の母国文化や習慣を理解することは、多文化共生社会の実現のためにとても大切なことです。多文化共生の視点で母国のエピソードなどを紹介するコーナーにつきまして、ご意見を参考にさせていただきます。 - P3~4は文字が小さくぎっしりで年寄りには読み通すのが大変。表紙の紅葉のような色と中の青色が、秋の空の色のようで季節にマッチしている。400号とは感慨深い。子どもニック・ニュース、図書館でみないような気がするのですが私の見方が悪い?
→子どもニック・ニュースは、名古屋市内の小学校4年生以上の全児童に配布するほか、スペースの都合で配架が難しいこともあるかとは思いますが、図書館をはじめ、児童館、県内の国際交流協会等に発送しています。 - 「やさしい日本語」について、もちろん外国人を支援する、例えばニックのような組織としては外国人にとってやさしい(わかりやすい)日本語を指すのだろうが、"やさしい日本語"で伝えられるということはスタッフにとってまた、多くの日本人とっても外国人(に限らないかもしれないが)と接するとき、必要であり、大切な能力であると思う。単にわかりやすいやさしい日本語というだけでなく、配慮のある言葉が求められる。
- 写真も多く、カラーなのでみやすい。
- 創刊400号ということで豪華版でした。芸術の方面で例えば音楽であったり、造形美術等で活動されている方々にも興味があります。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ ありがとうございました ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★