ニック・ニュース読者モニターアンケート
2022.01.25
ニック・ニュース読者モニターの方々からよせられたコメントを掲載します
Ⅰ P1-4 特集 「『児童労働』あなたの手にも解決の鍵がある」について、感想をお聞かせください。
≪全体≫
- 児童労働する苦労が良く分かる内容です。できることから行動へ、私にもできることがあったら協力したいです。
- 今号の特集は四つの部分に分けて紹介してくれたので、文脈が非常に分かりやすいと思います。
- SDGsと結びつけて説明がしてあったので、わかりやすかったです。直接的なゴールではなく、間接的に貧困と結びつきがあるなどという表面的な学びではなく、深い部分にも学びを展開されていると思いました。ほかにも、児童労働に対して活動を行っている団体を紹介するなどもよいと思いました。もし、できるのであれば昨年か今年によく取り上げられていたヤングケアラーについても触れてみると似たようなテーマで学べるかと思いました。
- 児童労働を強いられている1億6千万人の子供たち。現実に驚いた。農産物の輸入品を見る度に思い出します。
- 児童労働の現実を知る時、どうしても先進国との比較をしてしまいます。バナナ一本を食するときにもしかして子どもたちの手があって日本に来たのかもと思いを巡らしています。
- 子どもが学校へ行けず危険な職場で働いているということが衝撃的だった。私も危険を伴う現場職のため、ある程度私語や危険性などを理解できる年齢から働いて欲しい。
- 買い物時に「この安さ分を被ってくれているのは誰なのだろう」と常々思っていました。低賃金の問題だけではなく、児童労働という側面もあるのですね。
≪知ることから始める≫
- 知ることが第一歩。問題の本質をとらえる説明は、チャートでよく分かりました。「貧困の連鎖」は悪循環で、この連鎖を断ち切るためにしなければならないこと、私ができることを紹介してもらえて、自分が身近に取り組めることが分かった。エシカルマークの商品を買ったり、ハガキを寄付したり、できることから始めて続けていきたい。
- 知ることから始める部分について、世界中の子供の10人に1人が児童労働を強いられているというような具体的な数値や、児童労働の定義から児童労働の現状を詳しく説明してくれました。
≪つかう責任≫
- つかう責任について、「いい製品をできるだけ安く手に入れたい」というような「安さを優先」する気持ちや行き過ぎた行動が、時として児童労働の温床になっているとも言えますので、実は、児童労働根絶への鍵を私たちが握っています。だから、買い物の時少し立ち止まり、なぜこんなに安いのか、この代金のどれぐらいが生産者に届くのかなど、生産者に思いを馳せることが、この状況に変化をもたらす鍵なのです。
- 安すぎる商品には、生産の過程で児童労働が含まれている可能性もあると知りました。値段が低い商品について、なぜ安く売ることができるのか普段の生活の中で考えたことはありませんでしたが、その背景には貧困に苦しむ子供たちがいると学び、心が痛くなりました。これから物を買うときには、生産者のことも考えながら、適切なものだけを買うようにしようと思いました。
- つくる責任は自分が握っていないが、つかう責任は自分が握っている。
≪問題の本質を捉える≫
- 「問題の本質を捉える」の分析が非常に分かりやすかった。
- 問題の本質をどうにかしなければこの問題は解決しないことに同意します。他のところでは児童労働の問題提起と批判はよくあるのですが問題が起きている原因とその解決については触れられていないことが多いので、このような問題の本質に目を向ける記事はとても良いと感じます。私自身、中南米各国で児童労働の現状を目の当たりにしたことがありましたが、問題の本質をどう解決すればよいのかについて結局実際の明確な答えを出すことができませんでした。
- 問題の本質を捉えるについて、「貧困の連鎖」は児童労働に密接に関係していることが分かりました。また、この連鎖を自力で断ち切るのは難しいと言われています。充実した社会保障や、家の近くにある学校や、親が労働に見合った報酬を獲得するなどの具体的な課題にもつながります。
≪できることから行動へ≫
- 今後の行動について具体的にどうすれば良いかを考える時に4頁のまとめが非常に参考になった。指針として非常に重宝するものだと思う。
- できることから行動への部分について、「児童労働」は単独で存在するのではなく、それらが複雑に絡み合った因果関係にあることが分かりました。だから、この課題に対して、将来を見据えた広い視野と長期的な展望に立った考えが必要です。まず、できることから一歩を踏み出しましょう。具体的に、人や社会・環境に配慮した「エシカル消費」に挑戦することや、フェアトレード商品を使ってみることや、書き損じ葉書を寄付することなど、今から行動できることから、持続可能で、誰ひとり取り残されず、安心して暮らせる社会の創造に貢献しましょう。
→今回の特集をお読みいただいた読者の方一人ひとりが、問題を知り、対応を考え、実際の行動に繋げることが、いずれは大きな変化につながります。ぜひ、1ページ目のチェックボックスに印をつけてください。
≪その他≫
- 日本もかつて児童労働があたり前な時代があったと、授業やドラマやドキュメンタリーで見聞きしてきました。母は、夜中にお蚕さんに桑の葉をやる「任務」を、姉である伯母と共に命ぜられていた話は聞いていますが、児童労働にあたる4条件には、はまっていません。でも、子どもの睡眠を妨げるので、「健康的な発達を妨げる労働」に抵触しているでしょうか。祖母は、兄弟のお守りで小学校に行かれない時もあったようですし、女の子は上の学校へ行かなくとも良いという親の考えの下、成績優秀であったのに中学校へ行かせてもらえなかったような話を聞いています。
- 自分は日本に住み、搾取する側にいて、便利さを享受できて、楽をしています。その生活レベルを奪われたくないと思っているのが本心です。そういう中で、お買物の時に、安いものを見つけると、「いったいこの安さは誰の『泣き』で成り立っているんだろう」と複雑な気持ちになることが、ままあります。自分の生きて来た時代の価値観からすると、巷には、どうみてもその物品にかかるであろう、材料や光熱費や人件費から、この値段は大丈夫なのか?と思うことがあります。自分は、自分が大幅に損をしない程度であれば、『泣き』のいくばくかを受け持ちたいと思います。果たしてそんな程度で、世界は救えるのでしょうか。世界中の人が教育を受けて、正当な経済社会を運営すれば、全員が衣食住困らず生きて行くことができることまでを目指しているのか、そうではなく、ほんの一部を救うしかできないかもしれないけれど、現実、今の今、フェアなことを始めて行くことで何かが変わるかもという形での、罪悪感の解消、希望に向けて活動をしていく、ということなのでしょうか。搾取していながら、貧困の連鎖を断ち切ることに協力することは、できるのでしょうか。自分が楽できる状況を奪われたくないから、社会問題から目をそむけたくなる自分がいます。
Ⅱ 印象に残った記事について、感想をお書きください。(特集についてはⅠにお書きください。)
【表紙】
- 表紙の子どもたちの笑顔が輝いていますね。
- とても良い写真です。
【P5 NICレポート:「グローバルユースフォーラム」を開催しました 他】
- 2011年から世界一周をし続けている夫婦にとても興味をもちました。そして、自分も新しい一歩を踏み出そうと思わせてもらいました!
- 「自分の心に正直になって一歩を踏み出すと、その経験が誰かの役に立つ」というメッセージに力をもらえ感銘を受けました。
- 「旅をきっかけに新たなキャリアを築くことになった」ことを読んだら、やはり色々な新しいことに挑戦する必要があると思います。
- 対話から人生の視野を広げていくことは素晴らしいことです。それは押し売りでないことです。
- どのようなイベントが行われているのか知ることができ、興味を持ちました。
- 録画がWEB上で見られるといいと思います。
- インターン活動記が印象に残りました。私もインターンを経験したことがあるため、後輩の素敵な活躍に少しだけ触れることができてよかったです。
- ①「グローバル人材育成事業」のコンセプトを知りたい。②「初めの一歩」を応援するイベントが開かれたことはわかった。できれば熟年の鈴木夫妻の活動の詳細に字数を割くよりも、第1部第2部を聞いた70名の参加者ら(若者だとして)の感想(このイベントからどのように刺激されたか背中を押されたか等)の方を主に掲載していただけたら良かったと思います。フォーラムの目的はそこだと思うので。
→NIC「グローバル人材育成事業」は、地球の課題を「自分のこと」としてとらえ、広く世界でも行動できる人材の育成・支援を目的に、今号で紹介した各種事業を実施しています。
【P6 ボランティア活動記:共に学び合い 共に成長する】
- 「この活動を通し、進学や就労で課題を抱えながらも、同じ地域で共に暮らす同世代の外国人がいるということを知り、彼らを仲間として暖かく迎える社会になることを願っています」。この現状を知るのが少ないのと、外国人との関わりのきっかけになるものが多くない。関心を持つ人を増やすにはどうするかという課題がみえてきました。
- 清水さんがボランティアを始められたきっかけ、現状、展望、社会への願いが、短い言葉なのにしっかりと書かれ、非常に落ち着いた取組みをなさっているように感じました。素晴らしい活動ですね。尊敬し見習いたく思いました。
- 「教室が日本語を『教える』だけでなく、人と人とが『交流する場』であるという視点も大切にしたいです。」という視点はいいなあと思います。
- 共に学び合い、共に成長する。海外のボランティア体験は貴重な体験であったと思います。羨ましい限りです。
- 人との出会い。教室が、人と人とが「交流する場」のウエイトは大きいと思います。
- 相互の信頼関係から生まれる学びであり、共に成長する喜びが生まれます。
【P6 未来の地球のためにできること:市邨高校SDGs有志メンバーの活動】
- 素晴らしい活動をしている人たちがいることを知りました。この記事を読んで、自分にも何かできることがあるのではないかと思うようになりました。なので、小さなことからでも、少しずつ自分にできることから始めてみようかなと思いました。
- 「支援先の現状を知り、ふさわしい支援のあり方を考えることが大事だと思いました」ということを学びました。
- 市邨高校に男子学生が在籍することに驚きました(時代が変わったんですね!)社会科の授業から、実際に生徒の活動に繋がることは希少なことと思います。マスクメーカーという「現場」も見るとはスゴイ!活動を広げる際の説得力に違いが出るでしょうね。さらに出身中学まで広げて行くとは。成功体験を重ねて広がっていくと良いですね。
- 市邨高校のSDGs有志メンバーの活動は、生き生きとしていた。
- PRポスターがステキですね。
【P7 ぶらりライブラリー:できることから】
- 「未来のことを想像しながら、現在を見てみる」と、今何をすべきなのかが見えてきそうです。これはいい方法だと思います。
- タイムリーな関連図書があり、とても役立つと思います。
- ライブラリーに行ってみたくなる内容でした。
- 図書の参考になった。
- 「世界の果ての通学路」は見てみたいです!
- できることから―図書、DVDの活用から得るものがたくさんある。
- DVDも置いてあることを知りました。
【P7 姉妹友好パートナー都市の広場:フランス・ランス市のノートルダム大聖堂】
- 姉妹都市ランス市のノートルダム大聖堂。聖母マリアの力に縋る人々の生き方が目に浮かぶ。対する日本は仏教国、受け取り方に心が動く。
- ランス市と姉妹都市と初めて知りました。ランス市のこと知りたいです。今後もぜひご紹介ください。なお、細かいことですが、パリのノートルダム寺院の写真はもう少し小さいとさらに良いと思いました。比較のために掲載されたと思うのですが、パリの方の写真は不要か、参考程度の小ささに留めて、主役はランスの方にしたらより良いと思いました。
- ノートルダム大聖堂は本当に美しいです。13世紀(せいき)に建設されたと読んだら、建設業者の知恵を尊重します。
- ノートルダム大聖堂の修復工事が進むといいですね。
【P8 国際留学生会館から:留学生の地域交流】
- 小学校にこんなゲストが来てくださって母国を紹介してくださるんですね。地理の勉強で現地の方が来て母国を紹介してくださることに勝るものはないですものね。その国を知らない者や、一面的なイメージしか持っていなかった者、誤ったイメージを持っている者に対して、立体的に教えてもらえることは、本物の知識交流ですね。
- 留学生との地域交流はレベルの高い授業です。インドネシアのウイス サプトラさんと子どもたちは、この日のことは忘れないでしょう。
- 昔、海外で教員をしていたことを思い出しました。
- 多くの留学生が交流する機会をもっと増やしてもらえたらと思います。
【P8 世界のレシピ:マンゴーのショコラオランジェ】
- フェアトレードは非常に意義のある提案だと思います。フェアトレードの食品を買うことで「食卓から世界を変えよう」ということができたらいいなあ。
- 作ってみたいと思います。
- カカオとマンゴーは合いますね。
- 私にはちょっとなじみが少なく、飛びつくニュースではありませんでした。
- いつも楽しみなページです。今号の特集が児童労働問題であったので、それとうまく関連付ける意図もおありでしょうが、人間、弱いもので、食べたり楽しい時間にまで「社会問題」が書かれていると、正直、、、ちょっと食欲減退気味になります。素直に楽しんで作る意欲がちょっと削がれてしまうというか。六鹿さんはフェアトレードショップをなさっているので、こう紹介なさるのは当たり前で、決して文句があるわけではありません。もし可能なら、紙面全体を通して、「ここは考えさせる部分」「ここは思いっきり遊ぶ部分」(※遊ぶ部分では考えさせる内容は入れず休憩)のような、メリハリをつけるのはいかがでしょうか。
【P9-10 NIC PAGE】
- 色々有益な情報が載っていて、とても貴重だと思います。
- 今後のイベント予定を知ることができるので、役立っています。
- 留学生の地域交流、音楽など歌の交流などいかがでしょう。
- 講演セミナーなど参加してみたいです。
【裏表紙 世界寺子屋運動書き損じはがきキャンペーン、ワールドコラボフェスタ、子どもニックニュース、貸し施設】
- キャンペーンの宣伝が上手だと思った。
- 世界寺子屋運動の吹き出し「11枚で1人が1か月学校で学べる」というのと学習者のコメントは運動を促進するのにもとても良いと感じた。
- 書き損じ葉書を寄付することでカンボジアの子供が学校に通えることは非常にやりがいが感じられることです。
- 例えば1枚のハガキがどう流れて、何円の価値となって、集計されて、何円になるなど。トータルで何枚のハガキが何円になって、社会に貢献できるかを説明してほしい
→「世界寺子屋運動」の活動については、毎年、6・7月号で詳細な報告を特集として掲載しています。そこで、改めて活動の仕組みについてもお伝えします。
Ⅲ その他、お気づきの点や改善点(今後取り上げてほしいテーマや紙面の見やすさなど)がありましたら、お教えください
- ニック・ニュースは内容が良く分かり、これからも読んでいきます。
- 今回掲載されているものではオンラインで開催のものがなくなったがコロナがおさまった現状でも今後第6波がくるかもしれないこと、また在宅を余儀なくされている方もみえることも考えれば引き続きオンラインか会場に行くかの選択ができることが大切だと思った。
→アンケート集計をしている2022年1月時点では、オミクロン株の感染が急増しています。NICが行う事業についても、対面とオンラインの併用を考えていきます。
- 世界寺子屋運動のことを知らない人が結構いると思うので、知るきっかけになればと思いました。
- 名古屋の地下鉄駅には、駅番号が表示されています。外国人に聞かれても駅名で話します。どうしても駅番号cは口から出てきません。不思議な気持ちです。ニック・ニュースの読者はどうでしょう。(名古屋駅はH-8と承知しています)
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ありがとうございました★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★