2023.05.30
名古屋から挑戦する人々のために―。
私が地元の名古屋で起業をする大きなきっかけとなったのは、タンザニア出身の友人の言葉でした。
「僕はタンザニアの次世代を支援・育成して、自分自身が彼らを世界へ送り出す『ハブ』になるんだ。アメリカで起業してもOne of Them(大勢の中のひとり)に過ぎない。アメリカには僕の代わりはたくさんいるから。母国にはいないし、きっとその方が人生楽しいんじゃないかな。」
その友人との出会いは、内閣府主催のプログラム「世界青年の船」。彼は世界11か国から集まった約240人のうちのひとりで、世界を巡る船上で共同生活を送りながら、様々なテーマで議論や文化交流を共にしたルームメイトでした。
ローカル目線で。けれど・・・
"Think locally, Act regionally, Leverage globally"
(ローカル目線で考え、地域にあわせて行動し、グローバルの仕組みを活用せよ。)
これが私の座右の銘です。"Think globally, Act locally"とはよく言われますが、これまでの経験から、まずは"Think locally"であることが大切だと私は感じています。私たちの多くが"Think locally"=「ローカル目線で考える」人々でしょう。
"Think globally"と"Think locally"の人々が掛け合っても、イノベーションは生まれにくいことが分かったんです。
その土地の慣習を知り、目線を合わせて彼らのルールで行動しながら、その仕組みや望む事柄はグローバルであること。私は、社会起業家を目指す、地元(ローカル)にいる人々を支援する側だからこそ、このフレーズの意味を大切に活動しています。
「or」ではなく「and」な生き方
私にとって、仕事とは人生の一部。
「心の底から楽しい!」と思える毎日を過ごしています。食事に例えると「食べたいと思うものをすべて食べた」とでも言いますか、特定の場所に身を置かず、海外留学や東京での生活、インターンシップや起業など、大学在学・休学中にやりたいことをすべてやった!「どちらか(or)」ではなく、「どちらも(and)」やってみるのが自分スタイル。だからこそ自身の不向きや好きの濃淡も分かったんです。
そして、その好きを徹底的に突き詰めれば、それで生活していけることも分かった。「好きだからこそ」何ごとも徹底的にできたんです。
心の母校
経験とともに出会いの連鎖も生まれ、「心の母校」も増えていきました。上手くいかない時など、自分の負の感情も受け入れてくれる人。自分をさらけ出し、それをただ受け入れるだけでなく、建設的な話し合いもできる、そんな人たちが私の「心の母校」です。
彼らとの対話を通し、自分にはなかった第三の選択肢が生まれます。迷った時には、その選択肢に助けられることも。学生時代に様々な経験し、多くの人と出会えたからこそ、そういう存在を何人もつくることができました。
彼らとは仕事でもつながっています。お金絡みの関係ではなく、学生時代の出会い、ご縁がビジネスの関係にも発展しています。
「誰もが自分の道を歩める社会を」
「自分の人生」がベースであり、「やりたいことを叶える手段」が組織であると考えます。私たちUNERIは「誰もが自分の道を歩める社会」の実現をモットーに、そこに勤める私たち自身がこのモットーを体現しながら活動しています。時代の大きなうねりを起こす、東海地域の起業家・イノベーターとともに、明るく楽しい未来を創る企業-そんな存在であり続けたいです。