2023.11.18
「パクチーの香り、かいでみよう!」
「この麺、ゆでる前はかたいんだね、ポキポキっと折れちゃうよ」
「フォーっておいしいな、おかわりください!!」
令和5年10月28日(土)、ベトナムの料理を通して国際理解を深めるイベント「『世界のいただきます』をつくってみよう!」を名古屋国際センターで開催しました。
例年、この講座は親子で参加できる人気のイベントですが、コロナ禍で長らく動画配信のみの実施となっておりました(過去の動画はこちら:ウクライナ料理、ペルー料理)。今回は4年ぶりの対面開催。親子合わせて35名の参加があり、調理スペースを備えた研修室は久しぶりに大変な賑わいを見せました。
今年(2023年)、日本とベトナムは外交樹立50周年を迎えます。はるか昔の江戸時代--今から400年も前から--文化交流のあった両国の友好的な関係について、日本の貿易商人とベトナムのお姫様の恋物語「アニオー姫」のお話を紙芝居で紹介しました。
講師は、ベトナム・ハナン出身のNIC地球市民教室講師、グェン ティ クィン アインさん。アインさんが出題するベトナム語の発音や、カラフルなお札に関するクイズに子ども達は笑ったり驚いたり。ともに楽しくベトナムの文化を学びました。
そしていよいよ、本日のメインイベント、「フォー」の調理の時間です。米粉からつくられたフォーは、最初は固くて透明ですが、茹でると柔らかく、白く変化します。子ども達はその変化に驚いたり、パクチーのフレッシュな香りをかごうとキッチンに身を乗り出したりしながら調理の様子を見つめました。
フォーが茹で上がるとボランティアが器に盛り、それぞれ好きな具材(牛肉、鶏肉、パクチー、もやしなど)をトッピング。最後にエスニック風味の「フォー・ボー」のスープをかけたら完成です。「それでは、ベトナム語で、モーイ・アン・コム(いただきます)!!」。なかには3杯おかわりした子どもも!大人も子どもも、「おいしい」とにっこり笑顔でスープを飲み干していたようです。
「日本とベトナムまぜこぜメニュー」コーナーでは、新しいフォーのメニューを開発。「みそラーメンの麺をフォーに変えて、みそフォー麺!」「えび天を入れてもおいしそう」「かまぼこも合うね」「蓮茶にフォーを入れたいな」と、両国の食材が仲良くコラボした楽しいメニューのアイデアが次から次へと湧いていました。最後に、アインさんとの交流タイムでは、参加者から次々と質問があり、和やかな雰囲気の中でイベントは終了しました。
名古屋市在住のベトナム人は10,543人(令和4年末現在)。中国、韓国・朝鮮に次いで市内で3番目に多い国籍です。ベトナムは私たちにとって確実に身近な国となっており、市内でも食材店や料理店がよく見られるようになりました。この機会に、あなたもお近くのベトナム食材店へ行ってみてはいかがでしょうか。新しく、楽しい出会いがあるかもしれません。