2024.01.11
12月17日(日)、名古屋国際センター(NIC)ライブラリーにて、「ビブリオトーク」を開催しました。「ビブリオトーク」とは、自分が共感した本を紹介し合い、参加者同士で本を通じた交流をするものです。今回が初めての開催となり、クリスマスの時期であることから「大切な人に贈りたい本」をテーマにしました。
まず、3名のゲストに、お薦めの本を紹介していただきました。
NIC絵本の会ボランティア 大塚梨英子さん
大塚さんはレオ・レオニ著の絵本「Little Blue and Little Yellow(邦題:あおくん、きいろちゃん)」を紹介しました。主人公は、青色と黄色の丸のかたまり。二つの丸が飛び跳ねたり、悲しだりする様子が伝わってくる面白さや、原作と日本語訳の表現の違いを知る楽しさなどを紹介いただきました。
NICスタッフ サムソノバ・テチアナさん(ウクライナ出身)
ターニャさんが紹介したのは、ニコライ・ゴーゴリ著の「降誕祭の前夜」。悪魔や魔女がクリスマスイブに街で暴れるという幻想的な話で、最後には貧しい青年と裕福な家の娘が結ばれハッピーエンドを迎えます。この話はアニメにもなっており、ターニャさんは「家族と一緒にテレビで見た幼少時代を思い出す」と話しました。
NIC地球市民教室講師 ヤン・スンギュさん(韓国出身)
ヤンさんは、キョン・ドッキョン著のエッセイ本「韓国ドラマが教えてくれた大切なこと」を紹介。韓国ドラマの名セリフから著者の思い出や感じたことを紹介している本で、私たちはドラマのセリフに勇気づけられたり、慰められたりしており、この本は「自分の日常や人生と重ね合わせて誰でも楽しめる」と話しました。
その後、参加者の皆さんにも本の紹介をしていただき、ゲストとも交流を深めました。
参加者の皆さんからは、「二十歳の誕生日に祖母からプレゼントされた本」、「受験勉強につまずいたときに読み返す本」や「著者のサインが入った思い入れのある本」などを紹介していただきました。また、ゲストの出身国でのクリスマスの過ごし方や書店の特徴についての質問もあり、本を通じて異文化への理解も深まる機会ともなり、有意義な時間となりました。
ゲストが紹介した本は、名古屋国際センターライブラリー内に配架しております。貸出も可能ですので、是非ライブラリーに足をお運びください。