2024.10.12
【第一部】
◎「名古屋市とロサンゼルス市の関わり」
第一部の冒頭で、名古屋市国際交流課から、名古屋とロサンゼルスとの姉妹都市関係について説明。両市が姉妹都市提携に至った経緯や、交流を支えてきたロサンゼルス名古屋姉妹都市委員会(通称LANSCA)の活動、高校生や英語講師の派遣プログラムなどのほか、今後の交流事業についても紹介があり、都市間交流の意義を知る機会となりました。
◎「現地観光ガイドによるロサンゼルス市の紹介」 LAloco Yuta(ロサンゼルスロコゆた)さん
ロサンゼルスで観光ガイドをしながらSNSで様々な情報を発信しているLAloco Yutaさんを講師に迎え、現地からオンラインで登場。ハリウッドサインやルート66の最終地点、ベニスビーチ、グリフィス展望台など定番の観光名所のほか、今最も注目されているドジャースタジアムや大谷選手の壁画など、盛りだくさんのスポットを紹介しました。また、街の中心にあるシティホール(ロサンゼルス市役所)に展示されている、名古屋市から寄贈された山車の様子も映像を交えながら紹介しました。
地元民に親しまれるグルメとして、タコスの他にホットドッグも大人気で、ドジャースの試合がある日には、スタジアム前にホットドックの屋台がずらっと並ぶそうです。
一方で、モノのサイズの違いや物価の高さに、会場の参加者からは驚きの様子が見られ、メモを取りながら熱心に聞く姿も。例えば、日本のラージ(L)サイズの飲み物がアメリカのミディアム(M)サイズより小さいといったことや、ラーメン一杯の値段が約3,000円もすることなど。
「Yutaさんの一番好きな場所はどこですか」と小さな子どもからの質問に、「本当は皆さんに知られたくないんだけどね」と笑いながら、とっておきのお気に入りスポットを教えてくれるサービスも。さらに「飛行機で行くには、どこを経由したらよいですか」「現地を観光する際の交通機関はなんですか」など、現地を実際に訪れることを想定した質問も会場から寄せられました。
【第二部】
◎「ロサンゼルスと名古屋、それぞれの暮らしや魅力」 Joe Sichi(ジョー・シキ)さん
ロサンゼルス出身で名古屋在住のジョー・シキさんが、それぞれの暮らしや魅力、名古屋に暮らして感じたことなどを語りました。名古屋に暮らし始めた当時の印象は「とても暑い街」。日本の高校生がしっかりと宿題をこなし、勉強する姿にも驚いたそうです。
ジョーさんが思う名古屋の魅力は、東京、大阪の2大都市はじめ他都市へのアクセスの良さ、そして市内のお気に入りの場所は「鶴舞公園」で、季節の移ろいを感じながら園内を散歩することが楽しいとも。
また、幼少期から過ごしたロサンゼルスの暮らしも写真を交えて紹介しました。ジョーさんの高校生のころは学校の放課後の15時すぎには、自宅すぐ近くの海辺に繰り出し、サーフィンを楽しむ毎日。街の魅力として、少し車を走らせると自然豊かな山や湖があり、ヨットやツーリングなどのアクティビティを楽しめる一方、都市としても発展していることを挙げました。
ジョーさんの飾り気のない人柄やユーモアに溢れるお話に、和やかな雰囲気のもとトークは進行。アンケートでは「お話が面白かった」「リアルなエピソードを聞けて良かった」「具体的な話が良かった」などのコメントが寄せられました。
◎ロサンゼルス人気グルメ タコス試食会
ロサンゼルスの人気グルメのひとつ、タコスを楽しみました。具材は、ミートまたはビーンズにレタスとたっぷりのチーズ。それに、ピリリと辛いソース、サルサをお好みに合わせていただきました。
試食会の間、ロサンゼルスの夜景を生中継で紹介しました。第一部の終了後に(会場には内緒で)Yutaさんがドジャー・スタジアム前から再登場する予定でしたが、交通渋滞で時間的に間に合わなかったため、道中の夜景が見られるスポットからの中継となりました。ダウンタウンの街並みのネオンが遠くで煌めく美しい景色に、会場全体から感嘆の声があがり、最後は大きな拍手に包まれました。
参加者からは「なかなか海外旅行ができないので、旅行気分になれてとても楽しかった」「実際に訪れているような体験ができた」「ロサンゼルスに実際に行ってみたい」などのコメントがいくつも寄せられ、見て、聞いて、食べて、その魅力を体感しながら、ロサンゼルスを身近に感じられるひと時となりました。