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みんなで防災! 外国人と地域がつながる一日 ~守山区総合防災訓練に参加しました~

2025.10.16

名古屋国際センター(NIC)は、毎年の防災週間に名古屋市の各区で実施される「なごや市民総ぐるみ防災訓練」に、外国人市民と災害語学ボランティア(※)とともに参加しています。今年は、重点区のひとつである守山区の総合防災訓練に参加しました。昨年は台風で中止となったため、2年ぶりの参加です。

避難所受付を「やさしい日本語」で体験      2.png

 最初のプログラムは、避難所受付の体験。自治会役員の方が、実際に外国人を前にして「名前は何ですか?」「今日は一人ですか?」と声をかけました。ただし、普段よりも少しゆっくり、簡単な短い言葉で。いわゆる「やさしい日本語」です。

 NICからは、自治会の役員の方々に向けて、「やさしい日本語」の重要性や、指定避難所に設置されている「外国人避難所受入れマニュアル」の紹介を行いました。また、外国人も同じ地域の住民であり、災害時には支援する側にもなれることをお伝えしました。短い時間でしたが、互いを理解するきっかけになりました。


体験ブースで「知らなかった!」の連続

3.png 受付体験の後は、防災ブースの見学へ。災害用トイレの設置、避難所での健康管理、起震車体験など、実際の災害を想定した展示に触れました。外国人参加者は災害語学ボランティアの通訳や「やさしい日本語」での説明を受けながら理解を深め、担当者に積極的に質問する姿も見られました。
 参加者からは「日本語が難しくても、母語で説明してもらえたので理解できた」「実際に体験すると防災の大切さがよく分かる」といった声が聞かれました。ボランティアからは「外国人と一緒に訓練を体験することで、災害時の自分の役割をイメージできた」との感想が寄せられました。


外国人も地域を支える力に

 現在、名古屋市には約10万人の外国人市民が暮らしています。災害時、外国人は「日本語が分からず正確な情報が得られない」「避難所のルールが分からない」「避難所での食事や生活習慣が合わない」など、特有の課題に直面することがあります。
 その一方で、外国人市民は「支援される側」であるだけではなく、「支える側」にもなれる存在です。例えば通訳をしたり、避難所で一緒に作業したりと、地域を助ける力を持っています。今回の訓練でも、外国人参加者と地域住民が受付でやりとりをしたり、災害語学ボランティアが通訳する場面を通じて、「地域の一員として共に助け合える」という実感を持つことができました。


平時のつながりが災害時を助ける

 今回、防災訓練の参加者を集める際には、NIC日本語教室やNIC子ども日本語教室の保護者などにも声掛けを行いました。その中で「防災はとても大切だと思っている」「日程が合わないので、他の防災イベントがあれば知らせてほしい」という声が寄せられ、訓練に参加できなかった人も含め、声掛けの過程自体が防災意識を高めるきっかけになりました。

こうした声掛けや日ごろの交流は、災害時の支え合いにつながります。災害時にいちばん頼りになるのは、身近な「つながり」です。普段から顔を合わせて言葉を交わし、困ったときに助け合う――そうした小さな積み重ねが、いざという時にお互いを守る大きな力になります。地域で、外国人住民を含む身近な人々とのつながりを意識し、挨拶や会話など小さな交流を日常に取り入れてみることが、防災の第一歩になるのかもしれません。

 

NICはこれからも、外国人住民に向けた防災啓発や、「やさしい日本語」の普及、災害語学ボランティアの養成などを通じて、外国人市民と地域がともに助け合える関係づくりを進めていきます。

 

災害語学ボランティア(募集中)とは... 

地震等の大規模な災害時に、日本語の理解が十分でなく、必要不可欠な情報を得ることが困難な外国人を支援するため、区役所や避難所での通訳・翻訳、情報収集・提供等の活動を行います。

平常時には、外国人を対象とした防災啓発活動・訓練等での通訳などを行います。また、NICが実施する研修会等にも積極的にご参加いただきます。

 

 

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