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名古屋市・トリノ市 姉妹都市提携20周年記念イベント

2025.11.12

 104()、「名古屋市・トリノ市 姉妹都市提携20周年記念イベント『Ciao! あなたの知らない となりのトリノ』」を開催しました。

定員50名を大幅に上回る、約300名の方からの申し込みがあり、抽選の結果、当日は182名の参加がありました。

◎名古屋市職員によるイントロダクション

 はじめに、名古屋市国際交流課から、名古屋とトリノとの姉妹都市関係について説明がありました。もともと2001年に名古屋市立大学芸術工学部とトリノ工科大学の学術交流がきっかけとなり、両市の関係が深まったそうです。名古屋市とトリノ市は自動車産業を中心とした産業構造や歴史ある都市としての共通点を持っていたことから、両市の間で姉妹都市提携の機運が高まり、2005527日に姉妹都市提携を行いました。青少年交流では、名古屋市立高校の生徒がトリノ市を訪れ、現地高校との交流や公的機関への表敬訪問、企業での体験活動を通じて、イタリアの文化や歴史、経済を学んでいます。

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◎講演『Ciao! あなたの知らない となりのトリノ』 マッテオ インゼオさん

 NHKテレビやラジオのイタリア語講座でおなじみのマッテオ インゼオさんを講師にお迎えしました。マッテオさんは2002年に「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」により来日、2003年から東京にあるイタリア語・文化教室でイタリア語講師を務めています。2005年からは、NHKテレビ「イタリア語会話」「テレビでイタリア語」「旅するイタリア語」「旅するためのイタリア語」、2010年からはNHKラジオ「まいにちイタリア語」にパートナーや講師として出演しています。姉妹都市であるトリノには、2018年に「旅するイタリア語」の番組ロケで訪れました。

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 講演は、マッテオさんの自己紹介から始まり、トリノの歴史や名所、名物などの紹介がありました。

 トリノという名前の由来は、この地域に住んでいた古代民族「タウリニ族」、または、雄牛がドラゴンからこの地域を守ったという伝説から、雄牛を意味する「タウルス」からきたとする説があるそうです。雄牛のモチーフは、トリノの街の様々な場所にあります。また、トリノはかつてはサヴォイア家の支配する国家で、イタリア王国の最初に首都でもあったことから、トリノ王宮やモーレ・アントネリアーナなど美しい街並みが残っています。旧市街地にはポルティチと呼ばれるアーケードが約18キロあり、天候に左右されずに街並みを歩けるそうです。

 トリノの名物には、チョコレートドリンク「ビチェリン」、ヘーゼルナッツを使用したチョコレート「ジャンドゥイオット」、料理の前菜に添えられるスティック状のクラッカー「グリッシーニ」などがあります。ホットチョコレートとコーヒー、生クリームが層になった濃厚なビチェリンは、マッテオさんがトリノを訪れた際、何度も飲んだそうです。こうした現地でのエピソードを交えながら、トリノの魅力を写真とともに生き生きと語ってくれました。

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 講演の後半では、イタリアと日本の文化における共通点や相違点についての話がありました。特に食文化においては、イタリアと日本は多くの共通点があります。様々な麺類があることや、魚介類をふんだんに使った料理が多くあること、食に対する深い敬意とこだわりがあることなどが挙げられました。

 

 講演の最後には、マッテオさんによるイタリア語講座を行いました。挨拶や、Bar(バール...コーヒーなどの飲み物や軽食などを提供する飲食店)などでの注文の際に使える簡単なフレーズを教えてもらいました。マッテオさんに続いて発音をしたり、参加者同士で会話の練習をすると、会場は大いに盛り上がりました。

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 また、質疑応答ではマッテオさんのファンの方から多くの質問がありました。イタリア語の上達方法やマッテオさんが出演していた番組に関する裏話も飛び出しました。マッテオさんがひとつひとつの質問に丁寧に答えると、講演は大盛況で終わりました。

 

◎トリノ名物 チョコレートの試食

 イベントの最後には、トリノ名物であるチョコレートの試食を行いました。トリノが位置するピエモンテ州で発祥したチョコレートメーカー「Venchi(ヴェンキ)」のチョコレートをご用意しました。参加者はトリノ名物のジャンドゥイオットを含む本場のチョコレートを楽しみました。

 

 参加者からは、「マッテオさんのイタリア愛にあふれたお話に、とても心を惹かれました。」「マッテオさんの講演は、トリノの特徴を知っているけど行ったことがない人向けにちょうど良い内容で、わかりやすく聞いていて心地よかった。」「マッテオさんの話が興味深くイタリアは私のなかで"行きたくない国"から"行きたい国"に変わった。」「トリノに行ってみたくなった。」「貴重な話に加え、チョコレートをいただけてよかった。」などの感想が寄せられました。物理的な距離は遠いトリノですが、今回のイベントを通してトリノを身近に感じていただけたようです。

 

 当センターでは名古屋市の姉妹友好都市をより身近に感じていただく機会として、毎年、周年を迎える都市やその国に関するイベントを開催しています。今後もぜひご期待ください。

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