名古屋国際センターNIC

こんなときはナビ

色の変更

文字サイズ

こんなときはナビ

こんなときは?ナビ

ボランティアがしたい

ボランティアが
したい

施設を借りたい

施設を
借りたい

NICの活動に関わりたい

NICの活動に
関わりたい

外国語を勉強したい

外国語を
勉強したい

イベントに参加したい

イベントに
参加したい

NIC NEWS Web

BBQ(バーベキュー)で世界が見えてくる?!

2023.09.24

 だんだんと、夜には秋の虫の声を楽しめる季節になってきました。秋といえば、心地よい気候の中での散歩やBBQ...あらあら、なんだかお腹の虫まで賑やかになってきたようです。日本では、公園や河原で楽しむことが多いBBQ。では、世界の国々ではどんなスタイルで楽しむのでしょうか? NICの多言語スタッフのみなさんに聞いてみましょう!

★ブラジルの「churrasco(シュハスコ)」は父の愛にあふれている?!

立石さん背景なし.pngポルトガル語スタッフ 立石さん

ブラジルでは、ごく普通の日曜に「シュハスコ(BBQ)」します。ブラジルの家庭では男女の役割は平等。父親も家事や子育てに積極的に関わります。毎日忙しいお母さんに、週末くらい休んでもらいたい。そんな気持ちで、父親が率先してシュハスコを仕切るんです。日曜になると、父親は午前中、子どもを連れ出してサッカーをしたりしてのんびり過ごします。遊びが終わると肉を買って帰り、11時頃から自宅でシュハスコが始まります。自宅の庭にレンガやブロックを使った簡易的な焼き場があるので、準備も片付けもとても簡単!大人は「カイピリーニャ(ライムとさとうきびで作ったお酒)」やビール、子どもはガラナ(炭酸飲料)を飲みながら、15時頃まで家族・兄妹や仲間と楽しみます。焼くのはほぼ牛肉とソーセージ。塩を振った「ピカーニャ(イチボ)」、「アルカトラ(ランプ)」が人気です。日本と違って野菜は焼かず、セロリを食べたり、レタス・キャベツ・トマト・きゅうりに、オリーブオイル・レモン・塩で味付けをしたサラダを食べたりします。それから、焼いた肉やウィンナーと、玉ねぎとトマトを酢とレモンで味付けした「ヴィナグレテ(ピクルスのようなもの)」と一緒にパンに挟んで食べるのが基本です。お店で食べるシュハスコだと、お口直しに「アバカシ」が出てきます。これは、輪切りにしたパイナップルを焼いてシナモンをかけたもの。とてもおいしくてお勧めですよ!

★ネパールのबार्बिक्यु(バルビキュ)では●●を食べる?!

ナビンさん背景なし.pngネパール語スタッフ ナビンさん

ネパールでは、日本と同じように仲間と公園でBBQをします。でも最近では、庭先でする人も増えてきたようですね。基本的には串刺しの肉がメインですが、宗教上の理由から牛肉は食べず、鶏肉や水牛を食べます(※民族による)。肉にはガラムマサラやターメリックなどのスパイスを30分ほど漬け込んで、味付けして焼きます。とは言え、信仰の深さは人によるので、豚肉を食べることもあるし、お酒も飲む人もいるんですよ。ビール、ウイスキー、日本酒、それからチャンと言って、日本のどぶろくや、韓国のマッコリのようなお米のお酒も人気なんです。驚きましたか?またネパールでは、日本のようにBBQのときにサラダを食べたりはしませんが、人参、大根、キュウリなどの野菜を一緒に食べますね。そうそう、初めて日本のBBQに参加したときは、ピーマン、椎茸、とうもろこしを焼いていて、これには衝撃を受けました。それから、五平餅!「ごはんを焼くなんて!」とびっくりしたんですよ。でも、とても美味しくてそれからは私のお気に入りのメニューになりました。

★インドネシアのBarbeque(バーベキュー)は徹夜で?!

ナターシャさん背景なし.pngインドネシア語スタッフ ナターシャさん

インドネシアのバーベキューといえば「サテ」。鶏肉、ヤギ肉、牛肉を串刺しにした日本の焼き鳥のようなものです。ヤギ肉は少し匂いが独特でくせがありますが、「ナシゴレン」(炒飯のような米料理)にもよく入っていて、インドネシアではよく食べられます。このサテに、甘い大豆のソースに唐辛子を混ぜたものや、ピーナッツソースをつけて食べます。BBQの時は日本と同様にお米を食べますが、炊飯器をそのまま持参します(笑)。野菜はとうもろこしや人参、青唐辛子を焼きます。そして、何といってもシーフード。魚にブラックタイガー、私のおすすめはロブスターです!私はジャワ島のジャカルタの出身ですが、バリ島やスラウェシ島だと肉よりシーフードのBBQがメインのようです。

BBQをするのは、大晦日の夜。家族や友人が集まり、外でカウントダウンをしながら徹夜で新年を祝います。インドネシアは国民の9割以上がイスラム信徒なので、お酒は飲みません。大人も子どももコーラで乾杯します。

お祝い事と言えば、日本のお盆にあたるラマダンの時期にも家族が集まりますが、その時は「ナシクニング」という黄色いご飯を食べます。これは日本のお赤飯と同様にお祝いの料理です。「成功」の象徴として、ウコンとココナツミルクで味付けされた黄色いご飯を山のように高く盛り、周りを豆腐、唐揚げ、野菜などで華やかに飾るのです。会の主催者が山の先端の部分を食べてスピーチをすると、お祝いが始まります。

日本のBBQはとても楽しいですね。打ち上げ花火を見たり、線香花火をしたり...これはインドネシアにはない習慣なのでとても素敵だと思います。

 各国のBBQ事情を聞いてみると、その国の食文化だけでなく、家族のかたちや生活スタイル、価値観なども見えて来るようですね。また逆に、日本のBBQについても新しい発見があったのではないでしょうか。食欲の秋、あなたはどの国のスタイルのBBQにチャレンジしてみたいですか?

NICからのお知らせ

お問い合わせ

Copyright © Nagoya International Center All rights reserved.