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地域でひろがる、多文化のチカラ ~ vol.1 外国人職員と地域をつなぐ 株式会社マザーズの取り組み ~

2026.01.28

介護・福祉分野において外国人材の受け入れを進める株式会社マザーズ(本社:名古屋市西区)。「外国人職員の頑張りに応えたい」という思いからグローバル推進部を設立し、外国人職員を業務面で支えるだけでなく、こども食堂など地域住民との交流の機会を積極的に設け、地域との共生をめざして取り組んでいます。

 

名古屋国際センターの近く、円頓寺商店街(名古屋市西区)にあるビルの5階では、毎月第1土曜日にこども食堂「フェスタ・デ・ピッコリーノ」が開催されています。こども食堂とは、ボランティアや団体が運営する地域の居場所で、子どもを中心に、誰でも気軽に食事ができる場所です。

主催する特定非営利活動法人AXESS(アクセス)は、障がいの有無にかかわらず、人と人が交流し、友情を育み、相互理解を深めるさまざまな活動を行っています。このこども食堂では、外国とつながる企画「グローバル・ピッコリーノ」を定期的に実施しており、2025111日はミャンマーをテーマに、高齢者や子ども連れの家族、外国人など多くの人でぎわいました。

この日のメニューは、フードバンクや企業から寄付された食材を活用したカレーとミャンマーのお菓子です。ミャンマーを知ってもらうために配られたお菓子をきっかけに、「どんな味がするの?」と来場者とスタッフの会話がはずんでいました。また、ミャンマーを紹介する展示コーナー「あそぶとまなぶ」が設けられ、ミャンマー出身のスタッフからミャンマー語のあいさつやミャンマーのじゃんけんを教わったり、民族衣装を試着したりする子どもたちの姿も見られました。

このこども食堂を担当する松尾さんは、「地域の子どもたちが異文化に親しみ、学びにもなり、多様性を身近に感じられる場にしたい」 と話します。

イベント会場には、ミャンマーをはじめ、ネパールや中国出身の外国人もスタッフとして参加しました。彼らはこのこども食堂を共催する株式会社マザーズで働く外国人職員です。

同社は名古屋市を中心に、高齢者グループホームや障害者グループホームなど、さまざまな福祉サービスを展開しています。社員の高齢化を背景に、2023年から外国人材の受け入れを開始し、翌年にグローバル推進部を設立。採用から入社後の研修、日本人職員との交流会の開催、多言語マニュアルの整備など、外国人職員が定着して働きやすい環境づくりに取り組んでいます。現在、外国人職員は約100名在籍しており、スタッフ全体の約15%を占めています。

同部長の鈴木さんは、「20代の若い外国人職員が加わったことで、社内が若返り、社内の雰囲気も変わりました」と話します。また、「彼らの勤務態度は非常にまじめです。言葉の壁はありますが、仕事の合間を縫って一生懸命日本語を勉強しています。介護用語は難しいものの、日本語能力の上達は早いです」と、その貢献を前向きに受け止めています。さらに、「法律の改正により、1年の実務経験があれば訪問業務も担当できるようになり、外国人職員の業務の幅が広がり、モチベーションの向上につながれば」と期待を寄せています。

 

同社でネパール語の通訳を務めるプスパさんは、業務面だけでなく生活面でも外国人職員を支えています。「まずは現場での役割を担ってもらい、将来的には先輩として後輩の指導や、リーダーとしても活躍してほしい。会社にとって欠かせない存在なので、しっかりサポートしていきたい」と語ります。

 

鈴木さんはまた、「外国人職員が地域の人々との交流を通じて日本社会に馴染むと同時に、地域の人々にも彼らの文化や国について理解を深めてほしい」と言います。「寮では、毎日の掃除当番を決め、定期的にチェックし、できていない場合は指導しています。こうした日々の取り組みも、地域に根づいて暮らすためには大切です」と述べ、「こども食堂などのイベントへの参加を通じて、地域との共生を実現したい」と今後の抱負を語ってくれました。

外国人職員の成長と地域交流を大切にするマザーズの取り組みは、職場が地域をつなぐ架け橋となり、企業の力で着実に多文化共生の輪を広げています。こども食堂での笑顔や職場での活躍が重なり、地域と企業が共に育つ、多文化共生の明るい未来が感じられます。

特定非営利活動法人AXESS ウェブサイト:https://mothers-planet.com/npo-axess/

株式会社マザーズ ウェブサイト:https://mothers-planet.com/

2月28日(土)に開催した「地域の国際化セミナー」に、株式会社マザーズのネパール語通訳、プスパさんがパネリストとして登壇しました。報告記事は、こちらから。

※次回は、社会福祉協議会の取り組みをお届けします。

 

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